今日午後1時過ぎ、北海道佐呂間町岩佐で竜巻が発生した可能性が高く、
これまでに9人もの方が亡くなったそうです。
日本でこんなにたくさんの方が亡くなったのは、
竜巻とすれば最大の規模になります。
「たつまき博士」こと藤田哲也先生の
『たつまきー渦の驚異ー』を改めて読みました・・・。
・・・全世界に発生するたつまきは、年平均約1000個。
そのうち、約800個がアメリカにおこっている。・・・
気象庁の資料によると、日本で起きた竜巻の被害は
過去30年で平均12.2個。
これまで日本で起きた竜巻は、藤田スケール(*詳しくは下に)で最大F3。
アメリカでも、F3以上にまで発達するのは全体の10%くらいです。
今回は車が飛んだりという被害状況を考えると、
もしかするとF3くらいまで発達していたのかもしれません。
被災地の映像を見ると、本当に、自然災害の恐ろしさが伝わってきます・・・。
今日は近畿地方で木枯らし1号が吹いたり、各地で強風が吹き荒れました。
明日も北日本では暴風・高波に警戒が必要です。
それから、明日の朝は一気に冬の寒さがやってきそうですよ。
☆藤田スケール☆(たつまき博士研究室より引用)
・F0…風速17〜32m/s
煙突やテレビのアンテナが壊れる
・F1…風速33〜49m/s
屋根瓦が飛び、ガラス窓は割れる
・F2…風速50〜69m/s
自動車が吹き飛ばされ、汽車が脱線することがある
・F3…風速70〜92m/s
住家が倒壊する、ミステリーが起こり始める
・F4…風速93〜116m/s
自動車は何十メートルも空中飛行する
・F5…風速117〜142m/s
住家は跡形もなく吹き飛ばされる
自動車、列車などがとんでもないところまで飛ばされる
被害地はミステリーに満ちている
自然災害のうち、局所的な破壊力では雷がダントツだと思っていました。
けれども佐呂間町の被害をテレビで見て、たつまきも雷に匹敵する破壊力ではないかと思いました。
あの場にいて死傷した気の毒なかたがたは、不運としか言いようがありません
竜巻はすごかったですね。。。
これだけ技術が発達したというのに自然災害には
未だ食い止める策を持ち得ない。
自然の脅威を感じずにはおれません。
美貴さんも気象予報士として、こういう被害を
少しでも食い止めることができたら良いですね。
日々お忙しいでしょうが、がんばってください(本日2回目)
・F5…風速117〜142m/s
住家は跡形もなく吹き飛ばされる
自動車、列車などがとんでもないところまで飛ばされる
被害地はミステリーに満ちている
科学の本に「被害地はミステリーに満ちている」ってシニカル?藤田先生の素敵なコメントです。