台風14号の雨雲がジワジワと迫ってきています。
今週は忙しくなりそうなので、今のうちに台風の本を読んでイメトレしておきました。
気象予報士にとってバイブルとも言える、とても勉強になる本です。
先日某ベテラン予報士に「えっ!持ってないの!?」と驚かれました。。
いえ、買おうとは思っていたんですが、いつも会社に置いてあるので…。
今度気象庁で買ってきます!お天気が好きな方にもおすすめですよ。
さて今回の台風14号は「カトリーナ級」と報道されていますが、
匹敵するのは気圧の低さではなく、暴風域(風速25m/s以上の範囲)等の大きさです。
カトリーナの暴風域が半径220kmだったのに対して
台風14号の暴風域は東側300km・西側260km(4日23時現在)!
なんと九州・四国・中国地方をすっぽりと覆ってしまうくらいに広がっています。
しかも動きが遅~い!23時現在時速10キロを切っています。
ということは…暴風域に入っている時間が長くなるということ。
波もその分高くなるので厳重な警戒が必要です。
そして、スピードを下げたということは進路を変えつつあるというサインでもあります。
予報円が心なしかどんどんどんどん東よりに変わってきているのは
気のせいなんかじゃありません!今や関東地方も射程圏内なんです…。
台風14号の物語はいよいよクライマックスを迎えようとしています。
台風情報はこまめにチェックしてくださいね。
リンク先(amazon)を見ましたが、凄い本ですね~
台風のすべてを網羅する!!みたいな・・・
話のタネに読んでみるのも面白いかもしれないですね!!
一般書店に売ってるのかなぁ~
昨日は横浜でもものすごい雨でした(>_<)
東京の杉並とかでも、川が氾濫するくらいだったようですね
この雨の後に、今度は台風14号ですか。。。
大きな被害がないことを祈るのみです。
気をつけましょう!!
美貴姫 殿
津村の親父さんとお話して来て下さい。
お久しぶりのレスです
教えて下さい!モトイ様
バックビルディングってどういう現象ですか?
昨日の大雨。うちの近くが浸水被害にあった模様(杉並です)
TORIさん
そうなんですよ!…ってレスが遅くてすみません(+_+)
一般書店で購入するのは難しいかもしれませんが、とっても読みごたえのある本です。
ちなみに『続台風物語』もあります!
Anonymousさん
津村書店さん…気象庁にある本屋さんですね。
一度足を踏み入れるとしばらく出られないくらい、魅力的な本がたくさん置いてあるんですよね。
今度買うと言いつつまだ買いに行っていないので、台風シーズンが終わるまでにはお邪魔しようと思います。
TANAKAさん
お久しぶりです。
「バックビルディング現象」とは…
私が受験勉強時代から使っている「気象予報士のための天気予報用語集」には載っていなかったのですが、
同じ場所で次々に積乱雲が発達することを言うようです。
都内もものすごい大雨でしたよね!私もコンビ二に行く間にずぶぬれになりました。。
何か聞いた事あるなぁ、と思って本棚をひっくり返してみたところ・・・
小倉義光氏の『メソ気象の基礎理論』(東京大学出版会)という本の中に、線状対流系の積乱雲が組織化する過程の一つとして、「バック形成型(back building type)」という例が挙げられているのを見つけました。
解説を読んでみると、今雨を降らせている降水セル(雨雲のカタマリ)自身から見て風の上流方向に新しい雨雲が次々と出現し、それが成長するとともに移動して「帯のように長く伸びて行く型」を指してこう呼ぶのだそうです。
梅雨期の西日本の集中豪雨はこの型で起こることが多いそうで、この状況を実際のレーダー画像で図示された上で「ほぼ同一地点で新しい降雨セルが次々に発生しては移動し、みかけ上は停滞性の降雨バンドとなっている」と検証されています。
bluewindさん
ありがとうございます!手当り次第に用語集などで探してみたのですが、見つからなかったんです。
さっそく会社の本棚から『メソ気象の基礎理論』を引っ張り出しました。「線状対流系の組織化と環境」の章にありますね。1983年、85年、88年の山陰豪雨が典型的な例ですか…。
いつも本当に勉強になります。助けて頂きありがとうございました。
bluewindさんを見習って、もっと幅広く知識を吸収できるよう励みます。