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2009年8月 5日

花火

みなさま、暑中お見舞い申し上げます。
小野塚 千恵です。
大変、ご無沙汰してしまいました。

気づけば、立秋はもうすぐそこ・・・
時の流れは、本当に早いものです。


ひさしぶりにブログを更新することができて大変うれしく思っております。
わたくし、小野塚、しばらく心の旅に出ていました。


o┤*´Д`*├o アァー


不順な夏で皆様、体調こわされたりしていないでしょうか?
いつも優しいメッセージを下さる皆様、本当にありがとうございますheart02

さて、先日、新潟県の長岡市へ行き(母の実家)、
日本でも3本の指に入るという大花火大会を観てきました。
大袈裟ではなく、花火でこれほど感動したことはありませんでした。


200908032007002.jpg


長岡花火大会開催の由来は、戦争犠牲者への追悼がきっかけとなっています。


終戦の年の8月1日、長岡は大空襲に遭いました。
長岡は、真珠湾攻撃を仕掛けたとされる
山本五十六の出身地ということで狙われたわけです。


ナガサキ・ヒロシマへの原爆投下に先駆けて、
実はここ長岡に模擬原子爆弾というのが
投下されていたという事実をご存じでしょうか?


その投下跡地へ出向いてきました。
放射能物質のみ積まれていないだけで、
爆弾にかわりはありません。
大勢の罪のない市民が犠牲になったと、
叔父が心をこめて話してくれました。


200908021207000.jpg


豪華絢爛な花火を前に、
ただただ歓声をあげる若いカップル、
その横には暗闇に手を合わせて
祈りを捧げるおばあさんの姿がありました。


戦争の犠牲になった旦那さまやお子さまの事を
お祈りになっていたのでしょうか。
戦争を知らない私ですが、叔父の話とつながって、
胸にこみ上げるものがありました。

そして、もう一つ大事な、いきさつがあります。
中越沖地震の被災からの復興を祈って、
フェニックスという、それはそれは壮大な花火が打ちあがるのです。
平原綾香さんのジュピターという曲にのせて
これは花火というよりも、まさしく芸術そのものです。


花火で感涙したのは、この時が初めてでした。
心臓まで届く轟音、まぶたの裏まで届く閃光。
すべてが夢の中の出来事のようでした。

そこで、ひとつ感じたことがあります。
風をよみ、秒きざみで確実に仕事を進めていく花火師の方々。
プロというのはこのような仕事をなさる方々なのだと・・・

そして気象に携わる人間にも似たような要素があると感じました。
ただ、違うのは、花火師の方はご自身の命をかけて花火を打ち上げています。


私たちは情報を出すまでは全身全霊をかけて予報を出しますが、
違うのは自身は安全な場所にいるということです。


最近は気象災害のニュースが絶えませんが、
気象災害被災者の減少には、気象予報士の存在が無くてはならないと・・・
そして、本物のプロだと呼んでいただける日まで・・・
日々努力してまいりたいです。


最後に・・・
いとこの子供との記念写真。

200908030909000.jpg


将来の夢を一生懸命語ってくれました。
彼女の夢がかないますように...note

by 小野塚千恵 : 2009年8月 5日