ウェザーマップ『マップな日々。』〜気象予報士・崎濱綾子の「沖縄支局」: 慰霊の日

2007年6月23日

歴史教科書から集団自決に日本軍の関与を否定する記述が削除された事が問題となっている中、
沖縄は戦没者のみたまを悼む慰霊の日を迎えました。

６２年前の今日は日本軍の組織的な戦争が終わった日。
沖縄県では慰霊の日と制定されています。

地上激戦で沖縄の一般住民を巻き込み２０万人を超える犠牲者が出ました。
現在は戦争体験者や遺族の高齢化が進み、
沖縄県民の80％が戦争を体験していない世代と言われています。
戦争を風化させない為にも教訓や平和の尊さを今後後世にどう伝えていくかが課題となります。

私が驚いたのは予報士試験勉強中に東京にいるとき、
まわりのみんなが沖縄戦についてほとんど知らなかった事。

沖縄戦については社会の教科書の後半の部分に載っていたようで
授業で習った記憶がなく
修学旅行で沖縄の本島南部の戦跡や平和の礎に行って初めて
沖縄の地上戦を知ったという声も。

沖縄で各家庭に仏壇があるのは
戦争の犠牲者がほとんどのどの祖先にもいる為。
私の家の仏壇にも
犠牲になった先祖の名前が刻まれています。

全国の皆さん、
沖縄に来た際は、青い空青い海以外にも
沖縄の歴史に触れて戦争の痛みや平和の尊さを知って頂きたいです。

[ 崎濱綾子 ]: 2007年6月23日 12:20